内閣府の税制調査会発表の資料によると、国税庁は現在のシステムを刷新し、2019年(H31年)1月からスマートフォンを使って所得税の確定申告ができるようにするそうです。
今回はその内容について見ていきたいと思います。
従来のスマホを用いた確定申告
従来からスマートフォンを用いて確定申告書を作成することは出来ました。
しかし、そのまま電子申告することは出来ず、紙に印刷して提出する必要がありました。
スマートフォンのみで申告が完結しない点が不便との意見が従来からあります。
スマートフォンによる電子申告
今回発表された資料によれば、スマートフォンでも電子申告を可能にし、「スマホ申告」を実現するとのことです。
【財務省資料】
本人確認のためスマートフォンでマイナンバーカードを読み取って電子証明書を取得し、国税庁が開設したスマホ用の申告書作成ページを用いて申告できるようにするようです。
スマホ申告における問題点
対応可能スマートフォンの少なさ
スマホ申告するためには、スマートフォンにてマイナンバーカードを読み取る必要があります。
現在、マイナンバーカードの読み取り機能があるスマートフォンは十数機種しかなく、最も普及しているiPhoneはこの機能に対応していません。
この点を解決していかないとスマホ申告の普及は厳しいものとなりそうです。
追記
⇒ID・パスワード方式の導入により、マイナンバーカードがなくてもスマートフォンにて電子申告が可能になります。
マイナンバーカードの普及率
スマホ申告では本人確認のためにマイナンバーカードが必要です。
このマイナンバーカードですが、以下の記事でも紹介したとおり、決して普及率が高いとは言えません。
マイナンバーカードを使ったサービスは、どんどん便利になってきているのですが、普及にはまだ時間がかかることが予想され、同時にスマホ申告の普及にも時間がかかることが予想されます。
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マイナンバーカードで出来ること
マイナンバー制度が導入された当初から発行可能とされてきたマイナンバーカードですが、まだまだ普及率は低く、身の周りでも持っている人は少ないと思います。 どうやらこのマイナンバーカードが便利 ...
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追記
⇒ID・パスワード方式の導入により、マイナンバーカードがなくてもスマートフォンにて電子申告が可能になります。
まとめ
マイナンバーカードの読み取り機能付きのスマートフォンを用いれば、「スマホ申告」が2019年1月から実現しそうです。
〇「スマホ申告」実現のための要件
・マイナンバーカードを用意
・マイナンバーカード読取機能があるスマートフォンを用意(現状iPhoneは非対応)
要件が揃えば確定申告が手軽に出来るようになりそうです。
今後もこの話題については続報が出次第、随時紹介していきます。
追記
⇒ID・パスワード方式の導入により、マイナンバーカードがなくてもスマートフォンにて電子申告が可能になります。